事業脚本家という生き方。

フィールド・フロー代表取締役 渋谷 健のブログ。

秘密基地×北九州新スタジアム×ラグビードリームマッチ イベント開催決定!!

 2/18に迫って来た北九州の新スタジアム「ミクニワールドスタジアム北九州」のこけら落としラグビードリームマッチ「サンウルブスvsトップリーグオールスター」。秘密基地でも北九州市公認でイベント開催します。端的に言うと、新スタジアムこけら落とし記念&日本ラグビー応援パーティです!ラグビーをきっかけに、楽しいことをたくさんしよう!!!

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 2/3に東京のノーサイドクラブにて開催したイベントを受け、いよいよ2/18の新スタジアムこけら落とし本番。メインイベントはもちろん、新スタジアムでのゲーム。九州のラグビーファンなら見逃す手はありません。では秘密基地はというと、サイドイベントとしてパブリックビューイングとファンミーティングを開催します。

 第一部は13:30からパブリックビューイング。初めてラグビーを見る方も楽しめるように、簡単ルール解説の時間を設け、秘密基地の空間にて大画面でゲームを観戦します。第二部はファンミーティング。ラグビー関係者をゲストに呼んで、日中のゲームを振り返りつつ、ファン同士やゲストとの交流の時間をつくっていきます。要するに新スタジアムこけら落とし記念&日本ラグビー応援パーティ、というわけで、スタジアムで選手がスクラムを組むなら、まちでもみんなでスクラム組んでしまえ!という勢いでやっちゃいます。参加申し込みはFaecbookから。ドタ参ももちろんOK。

 さらにラグビーはこれからも続きます。なんと4月22日~23日には7人制女子ラグビー世界大会であるHSBCワールドラグビー女子セブンズシリーズ2016-2017」の第3戦が新スタジアムで開催されます。日本では初めての開催。こちらも応援せねば。

 さらにさらに2019年ラグビーワールドカップ日本大会では、強豪・ウェールズ代表が北九州をキャンプ地にすることが決定。世界トップクラスの選手が北九州の街にやってくるのです。2019年のラグビーワールドカップまで、北九州から目が離せませんね!

 もちろん、Jリーグも応援。ギラヴァンツ北九州のホームスタジアムでもありますので、サッカーもラグビーも盛り上げて、スポーツをきっかけに秘密基地で「集めて混ぜて繋げて尖らせて」、楽しいことをたくさんやっていきましょう。ななら、「まちをチームだ」から!!!

 

【イベント詳細】
日程:2017年2月18日(土)*新スタジアムこけら落とし当日
場所:秘密基地(主催:一般社団法人まちはチームだ / 後援:北九州市)
   ※小倉北区京町2丁目2-19-3F/TEL:093-967-1003
入場料:1部:13:30~ 1500円(1ドリンク付)
    2部:18:30~ 3000円(1ドリンク・軽食付)
    ※1~2部通し参加は、3500円!

申込はFacebookから(参加をぽちっとしていただければ大丈夫です。ドタ参OK)
 https://www.facebook.com/events/1201292353251460/

~歴史初!!東京・北九州連携最大級のラグビーイベント~ 『北九州ラグビーファンミーティング』

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祝・北九州新スタジアム&ラグビードリームマッチ! 北九州と東京でスクラム組もうぜ!

 2017年北九州市新たにオープンする「ミクニワールドスタジアム北九州」。そのこけら落としは2/18のラグビードリームマッチ、サンウルブズvsトップリーグオールスター」。なんとこのイベントプロモーションの一部を秘密基地の仲間でやります!まずは先行して東京のラグビーファンが集うノーサイドクラブにてトークイベントを2/3に開催。続いて2/18にはラグビードリームマッチに合わせたサイドイベントを秘密基地にて行います。

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 北九州の中心地である小倉駅新幹線口から徒歩7分。港湾に面した場所に新たにオープンするのが北九州の新スタジアム「ミクニワールドスタジアム北九州」。バックスタンドが大っきく開き、海を臨みながら観戦できることが特徴。サッカーではギラヴァンツ北九州のホームスタジアムとなり、ラグビーなどの試合も開催していく予定です。収容客巣は15,000人で、将来的には20,000人規模まで拡張可能とのこと。当然、北九州市としての一大事業。

 

 この新スタジアムがついに、2/18にこけら落としとなります。記念すべき最初のスタジアムでのゲームはラグビー。しかもラグビー国際大会に参加する日本を代表する選手たちで構成される「サンウルブズ」と、日本のラグビーの全国リーグである「トップリーグ」から選手投票で選ばれたオールスターチームが対戦するというドリームマッチ。言ってしまえば、日本でできる最高峰のラグビーの試合が新スタジアムのこけら落としゲームになったわけです。

 

 そしてなんと、いろんなご縁から北九州にあるコワーキングスペース秘密基地にて、サンウルブズvsトップリーグオールスター」による新スタジアムこけら落としゲームをサポートすることになりました。正確には秘密基地に集った仲間で作った 一般社団法人まちはチームだ にてサポートします。

 

 まずは2/3に東京のラグビーファンが集う聖地的な店「ノーサイドクラブ(高田馬場)」にたトークショーを開催してきました。当日はトップリーグ パナソニック・ワイルドナイツから、小倉高校出身の児玉健太郎選手、東福岡高校出身で元日本代表の藤田慶和選手が登場MCはスポーツ実況で有名な矢野武さん。なんとも豪華。当然ラグビーファンにも注目で、イベントは参加受付開始10分で定員オーバーという盛況ぶり。当日もノーサイドクラブは満杯で、ラグビーへの情熱があふれまくっていました。

 

 児玉選手と藤田選手の登場で大盛り上がりの会場。イケメン選手で話題のお二人ということもあって、会場の女性率高い!矢野さんのMCはやっぱりプロ。聞いてるだけでも楽しいですね。

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途中休憩時間はもちろんサイン攻め。

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 北九州市の東京事務所から、自身もラガーマンである井下さんから新スタジアムとこけら落としゲームをご紹介いただきました。

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 北九州といえば飛行機はスターフライヤー2/18当日、北九州に観戦に行く方のためにスターフライヤーダイナミックパッケージ特別クーポンをご提供くださいました。というわけでスターフライヤーさんからのお話。

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 最後は記念に関係者で一枚。児玉選手、藤田選手、矢野さんと写真が撮れるなんて。役得ですね。さぁ、つぎは2/18の北九州でのイベントに向けて、準備どんどん進めていきます!

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【2/18 秘密基地イベント詳細】
日程:2017年2月18日(土)*新スタジアムこけら落とし当日
場所:秘密基地(主催:一般社団法人まちはチームだ / 後援:北九州市)
   ※小倉北区京町2丁目2-19-3F/TEL:093-967-1003
入場料:1部:13:30~ 1500円(1ドリンク付)
    2部:18:30~ 3000円(1ドリンク・軽食付)
    ※1~2部通し参加は、3500円!

申込はFacebookから
 https://www.facebook.com/events/1201292353251460/

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DBIC×LOCAL -宮崎-  まとめ

 2017/2/2にDBICにて開催する「DBIC×LOCAL -宮崎-」の関連記事をまとめます。

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DBIC×LOCAL -宮崎- 写真ダイジェスト

 2/2に開催した「DBIC×LOCAL -宮崎-」の様子を収めた写真、まとめてみました。準備から時間を追ってご紹介します。文章での開催レポートはこちら。

ドアオープンの2時間ぐらい前から、浅草おとの料理人チームがDBICへ。早速提供の準備を開始。

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料理の提供テーブルは、早咲きの河津桜で彩り。

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 定員いっぱいの参加者の皆様を待ち受けるレイアウトも準備OK。

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担当ディレクターとして、私がちょっと趣旨説明。

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宮崎県庁の中原さん・柚木崎さんのお話に聞き入る皆さん。テーブルには宮罪のたくわんと釜炒り茶。

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宮崎活魚センターの築地さんのお話。チョウザメ料理食べながら。

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続いて野菜ソムリエの大角さんのお話を、大角さんの大好きな梶並農園さんのおいもを食べながら。

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ANAさんから頂いたワインもたっぷり。休憩がてら、お酒とお料理を。

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河津桜の下に、宮崎の食材を使った華やかな料理。

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もちろん、たっぷり焼酎も。

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後半のトークセッション。宮崎に取材に一緒にった、浅草おとの畑谷さんも参加。

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宮崎ツアーの様子を動画にまとめてくれて、畑谷さんが思い出話。楽しいだけじゃねーか!という突っ込みはかわしつつ。

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トークセッションの後は交流会。乾杯はこのひと。カモ虎課長!

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交流会のお料理はボリュームたっぷり。

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料理が鮮やか!

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チョウザメジェノベーゼ。焼くとさらにおいしいんですよね。

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豚足を使ったお料理も(宮崎の栗山ノーサンさまよりご提供)

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カモ虎課長、大人気。まずは築地さんと。

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大角さんとも。

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DBICのボス、横塚さんとも。

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話が全然つきません。

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あちこち盛り上がってます。

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こちらでも。

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ちなみに当日はクウジットさんのご協力で笑顔センサーでも測定中。ばっちり盛り上がりもデータで取れました。

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楽しかったですね!

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DBIC×LOCAL -宮崎- 開催レポート ~”好き”は未来を創る大きな力~

 2/2に「DBIC×LOCAL -宮崎-」、開催いたしました。総勢60名の方が参加した今回の場。食を通じて地方創生の実践の現場に何が必要かを、組織・地域・年齢・立場・性別・経験を超えて問い、対話し、つながり、動き出すきっかけとして開催し、そして実際に動き出しました。DBICとLOCALの新しい未来、始めます。

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 今回のイベントの趣旨は「地方創生の機会を活かした具体的な事業創出」を実践するために何が必要か、というもの。特に以下の3つの論点をそれぞれが対話を通じて深堀するために、食を通じて企業経営者・経営幹部を中心に、多様な方々にお集まりいただきました。
 ・地方創生の流れの中で必要となるイノベーションとはどのようなものか?
 ・地方創生を支える多様なコミュニティとは、どのようにあるべきか?
 ・企業が地方創生の機会を事業に活かすには、何が必要となってくるか?

 冒頭は私のほうからの主施説明で、私自身の地方創生の現場での経験から仮説として3つのシンプルな気づきと、3つの問いを提示しました。参加する皆様の対話のたたき台です。ちょっとこの話は深いので、詳細はそれぞれ別の記事で。

 <地方創生に必要なシンプルな3つの気づき
 ・必要なことは“この世界に必要なこと”をすること
 ・“心から夢中になれる好きなこと”であり、社会の価値ある役割として担えること
 ・“純粋な ひと と ひと” としての信頼関係で結ばれ、支え、託すこと

 <地方創生の現場から見えた問い
 ・必要なことは組織・ひと自体の根源的変容ではないか?
 ・本当にこの世界に必要なことを、人生を賭けてやれているか?
 ・視野を狭め、思考を止め、感情を閉じていないか?

 こんな仮説を踏まえて、宮崎県庁の中原さんからは宮崎県の農業について全体のお話をいただき、同じく宮崎県庁の柚木崎さんからは加工食品産業の現状を教えていただきました。ちなみに柚木崎さんのお話の中ではたくわんに触れていたこともあって、実際にたくわんを食べていただきながら。ポリポリといい音がする空間が楽しい。

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 続いて、宮崎活魚センター 社長の築地さんと野菜ソムリエの大角さんが登場。お二人には私からのインタビュー形式でお話しいただきました。まずは築地さん。簡単な自己紹介と、女性で魚屋さんの社長をやってきたこれまでの体験のお話、チョウザメにかける思い、これからやりたいことなどを自由に。本当にお魚が好き。その一点でいろんな課題をはねのけて、今ここにいるんだという力を感じずにはいられませんでした。

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 そして大角さん。元々洋服店の店長などもやっていましたが、「私、そんなに服が好きじゃない」と気づき、さらに「野菜が好き」ということに気づいて一念発起。いまや宮崎の有名野菜ソムリエ。本当に純粋に野菜が好きなんだ、というのが表情からも言葉からも伝わってきます。

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 今回はお二人のお話だけでなく、五感を通じて体感してもらいたいというところから、お話を聞きながら実際に料理を食べてもらう時間もつくりました。築地さんが扱っているチョウザメ肉、そして大角さんが大事にしている梶並農園さんのお芋。来場されている皆様から食べるたびに笑顔がこぼれるのも印象的でした。

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 ただ、ちょっとご飯を食べちゃおうとお酒も飲みたくなっちゃいますし、さらに何かおなかにも入れたくなるもの。というわけで、築地さん・大角さんのお話の後はほんの少し休憩して、お酒と食事を自由に召し上がっていただく時間をとりました。もちろん、お魚は築地さんの宮崎活魚センターから、野菜は大角さんの梶並農園さんから仕入れたもの。お酒は日南の焼酎。ANAさんからはワインの差し入れも。

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 あっという間に休憩時間も盛り上がってしまい、何とか再開して今度はトークセッション。今回料理を担当してくれました浅草おとの畑谷さんと、現地取材の様子を振り返りながら築地さん・大角さんとフリートーク。それぞれ築地さんは魚が好きで、大角さんは野菜が好きで、浅草おとのみなさんは料理が好きで。そして浅草おとの皆さんも楽しんで料理を提供してくださったこと、そんな姿を見て築地さんも大角さんも楽しくなったということ。さらには会場の皆さんが喜んで食べてくれるのがとてもうれしいということ。「好き」と「楽しい」と「うれしい」がつながっていくトークの時間となりました。だからこそ、トークの最後の時間、次のステップとして
 ・浅草おとで築地さん・大角さんセレクションを提供する
 ・宮崎で築地さんプロデュースのイベントを開催する
 ・大角さんの民泊にみんなで遊びに行く
 ・今後もこの場をシリーズでやっていく
なんてことがポンポンと出てきて、本当に実行に移っていきました。改めて〝好き”の力の強さを感じます。

 そして最後は本格的な交流会。とここで、特別ゲスト。虎ノ門・新橋を組織・地域・年齢・立場・性別・経験を超えてつながる拠点にしたい、という私の想いに応えて、あのひとがやってきてくれました。そう、虎ノ門ゆるキャラ。カモ虎課長です。カモ虎課長のおかげもあって、交流会はなかなか皆さんの会話が終わらず、中締めしても全然残っているという状態。皆様が楽しんでくれた証拠。企画した私としてはこれ以上なく、ありがたいことです。

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 今回のイベントとしては、いろんな要素を組み込み、混沌としていたものかもしれません。ただ一貫していたことは、楽しい場であること。驚きと喜びと安心で満たされた場であること。〝好き”の力を感じてもらう場であること。この体感を通じて、改めて対話の機会を持てば、必ず大きな気づきが得られます。そしてそれは必ず、新しい未来を創ることにつながっていきます。まだまだ未来は始まったばかり。これからも楽しんでいきたいと思います。

 最後にご協力いただいた関係各所の皆様に御礼を申し上げます。とくに今回ご登壇いただいた築地さん、大角さん、後援をいただいた宮崎県、一般社団法人まちはチームだ、一般社団法人OSTi、セルフ・フードプランニングの関係者の皆様、料理提供をいただいた浅草おとの関係者の皆様、運営に携わっていただいたDBICの皆様、そしてお忙しい中、ご参加いただいた皆様に心から感謝をお伝えしたいと思います。また次回もぜひ、ご一緒に!

 

 

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地方創生の現場への新たな問い ~組織とひとは、より根源的な変容ができるか~

 地方創生の現場でシンプルな3つの気づきを得たことで、私自身の問題意識は変わってきました。政策的・社会的・経済的な課題は非常に多くあります。しかし、それはあくまでも表面でしかありません。地方創生を実践し、社会に価値を提供するためには、今あるひと・組織がより根源的な変容しなければならないと感じています。そして私はこの変容を実現していくことに、事業脚本家という生き方を通じて貢献していきます。

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 地方創生の現場には多くの組織・ひとが関わっています。ただ、残念なことに非常に近視眼的なアプローチをすることが多い。予算や売上、自らの地位・名誉などに固執するあまりに形骸化した取り組みが多い。私はいつも心の底から、残念で悲しい気持ちになります。そして形骸化していく地方創生の現場に触れるたびに、「地域に、社会に、世界に必要なことの大前提は、組織・ひと自体の根源的変容なのではないか」と感じています。もう少し踏み込んで表現するならば、その組織・そのひとが“この世界に存在する意味” を追及することが必要だと感じています。

 組織は本来、目的があってつくられます。存続させることが目的ではなく、組織を通じて創り出される価値が必要だから、組織が存続するのです。そしてひとも同じです。哲学的になってしまいますが、すべての人は何かしらの目的をもって生まれてきているのだと、私は考えています。だから生きているのです。目的を果たすために。しかしながら多くの組織もひとも、“この世界に存在する意味” を忘れてしまっています。だから、一生懸命ごまかそうとする。ゆえに歪みが出る。無理やり正当化しようとする。大企業病などは最たる例でしょう。あとは形骸化した天下り第3セクターも同様ですね。これは残念としか言いようがありません

 そして、“この世界に存在する意味”を追求し、根源的な変容を求めていく過程でもう一つの問いが出てきます。それは、「いま目の前にあることが、本当にこの世界に必要なことであるか?人生を賭けて、自分の命を懸けて、組織の命運をかけてやれるか?」というものです。“この世界に存在する意味”を追求していく過程では、自分自身すらごまかそうとしてしまう心理が働きます。そんなときに立ち返るべきことは、“この世界に必要なことであるか”というところがまず必要です。そして“人生を賭けて、自分の命を懸けて、組織の命運をかけてやれるか”というところを問うことが必要になります。この2点にYesと答えられないのであれば、残念ながら“この世界に存在する意味”は追求しきれていないということになるでしょう。

 ただ、こうした議論をすると必ず起きることがあります。それは、「こんなの間違いだ」「意味がない」「理解できないし、する必要もない」という拒絶反応です。なぜ起きるか。簡単に言うと、怖いからです。今まで自分が安全だと思っていたこと、これまで積み上げてきたもの、あると思っていた未来、そんなものが一気に崩れ去るかもしれないからです。だから、視野を狭め、思考を止め、感情を閉じて拒絶をするのです。ただ、そうしたところで何の解決もありません。自立した自我、つまり自分らしく生きる・行動するということには程遠く、誰かの決めた何かのルールに縛られ続けることを選択しているにすぎないのです。

 私たちは視野を広く持ち、思考し続け、感情を開き、向き合い続けることが求められているのです。たとえ、そこに苦痛を感じたとしても、その先の未来のために。そして「いま目の前にあることが、本当にこの世界に必要なことであるか?人生を賭けて、自分の命を懸けて、組織の命運をかけてやれるか?」を問い続ける“この世界に存在する意味”を追求し続けるより根源的な変容を求める。その先に、地方創生が求めている、創り出そうとしている社会価値が存在しているように感じています。もちろん、これは地方創生だけでなく、あらゆる社会課題に対して言えることですが。

地方創生の現場に必要な3つのシンプルなこと

 地方創生の現場にいると、思うことがあります。「今やっていることが本当に必要なことなのだろうか」。私自身、ずっと現場でこの問いと向き合ってきました。結果、私は地方創生の現場で求められている3つのシンプルなことに気づくことができました。まとめてしまえば「小さな子どもたちに教えていることを大人がちゃんとやろう」というもの。。ただそれだけで、地方創生だけでなく、世界の問題は解決できるのかもしれないと感じています。

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 私が地方創生の現場に関わるようになった一番の要因は、コワーキングスペース秘密基地の存在です。秘密基地と繋がり、たくさんの体験を得たことで、私は世界が資本主義、つまり奪い・所有し・成功者になることを是としてた社会(裏返せば必ず奪われた・所有できない・敗者が存在する社会)から転換しようとすることに気づくことができました。私たちは、それぞれの持っている価値を提供し貢献し合い、新たな価値を創って共有し、互いに幸せを得ていく・分かち合っていく、「創発する社会」を求めているのだと。

 そして「創発する社会」に気づいたことで私は、自分自身の幸せの在り方を考えるようになりました。自分の息子を、妻を幸せにしたい。家族を幸せにしたい。そのためには私自身が幸せでないことにも気づきました。しかめっ面では人を笑わせることすらできません。逆に息子と妻が幸せであること、笑っていてくれることが私の幸せになることも気づきました。しかしながら、私たちは家族だけ生きているわけではありません。たくさんのひととつながっていきています。息子や妻、私を取り巻くひとたちが幸せでないと、やはり幸せをちゃんと感じることができないのです。さらにいえば、私たちを取り巻く人たちを取り巻く人たち、世界にいる人全部が幸せじゃないと、結局は私は幸せ感じられないし、息子も妻も幸せを感じられないのだと気付きました。

 では、幸せとは何でしょうか。幸せは抽象的な概念です。一人一人形が違うものかもしれません。だから突き詰めて考えました。結果、私にとっては“楽しい”と感じられることでした。でも“楽しい”という言葉もまた抽象概念。だからさらに突き詰めました。そして最終的にでてきたのは、相手が驚いてくれること、でも喜んでくれることでした。しかも、安心して驚きと喜びの感情に浸れる状態で。だから私はわかったのです。私の人生は、この世界を驚きと喜びと安心で満たすためにあるということを。そして世界を世界を驚きと喜びと安心で満たすことを追及することが、私の息子と妻を幸せにすることにつながるということを。そのために私は、事業脚本家として生きることが必要なんだと深く気づくことができました。

 私は地方創生の現場を通じて、「創発する社会」が求められており、私は事業脚本家として生きることが必要だということを知るに至ったわけです。そしてこの観点から再び、地方創生の現場を見ると、求められていることはとてもシンプルな3つのことなど気づくことができました。

 ひとつ目は「必要なことは、“この世界に必要なこと”をすること」という気づきです。非常に当たり前のことですが、すべてはこの一言に尽きます。この世界に必要なことが何かを知るために学び、繋がり、動く。見つかったのなら実践する。イノベーションという言葉で表されることも、マーケティングという言葉で表されることも、いずれも“この世界に必要なこと”だからやっているにすぎないのです。だから問うべきことは常に一つ。「今やろうとしていること・やっていることは、“この世界に必要なこと”なのか」もしそうならやるべきだし、そうでないならやめるべきなのです。

 ふたつ目は「“心から夢中になれること”を社会の価値ある役割として担えること」。人間は好きなことのために、愛するもののために、夢中になれることのためにとても大きな力を出すことができます。頭で考える以上に、体で感じて動くことができます。どんな困難にも立ち向かう勇気を得ることができます。精神論、と言われるかもしれません。しかし、どんな人でも一度は体験したことがあることではないでしょうか。だから“好き”という力、“愛する”という力、“夢中になる”という力を最大限に使うことが必要なのです。ただ、この力をむやみに使っても意味はありません。“この世界に必要なこと”を行うために、社会に価値ある役割として使っていくことが必要なのです。

 みっつ目は「“純粋な ひと と ひと” としての信頼関係で結ばれ、支え、託すこと」。“心から夢中になれること”をやると、どうしても手が回らないところが出てきます。すべてはできません。助けてもらう必要があります。ただ、幸いなことに人には個性があります。一人一人、“心から夢中になれること”が違います。自分が担がてなことを、“心から夢中になれること”として担える人が必ずいます。この組み合わせを創っていくことが必要なのです。しかし、単純に組み合わせればいいというわけではありません。意味ある形で機能するための“のりしろ”が必要です。この“のりしろ”が信頼です。しかもより深い信頼であるほど効果が高い。ゆえに組織や肩書などの枠組みで作られた信頼では十分とは言えなくなります。必然的に、人と人で信頼関係を結ぶことが求められてくるわけです。

 “この世界に必要なこと”を、自分が“心から夢中になれること”として取り組み、純粋な ひと と ひと”のつながりで助け合いながら進む。表現は違えど、子どもたちに教える“当たり前のこと”でしかありません。ただ、この“当たり前のこと”ができなくなったから、問題が複雑化して今に至ってしまったのでしょう。大人が当たり前のことをやる。実はそれだけで地方創生はもっと価値のあるものにできるかもしれないし、世界はよいものにできるのかもしれませんね。