読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

事業脚本家という生き方。

フィールド・フロー代表取締役 渋谷 健のブログ。

農林水産省事業「戦略的技術開発体制推進セミナー」東京レポート ~ネットワークは手段でしかない~

イベント 食・農林水産 事業脚本家としての活動紹介 レポート

 1/13に東京・品川にて農林水産省事業「戦略的技術開発体制推進セミナー」の第1回を開催してきました。当日は農林水産省より西郷審議官にもご挨拶いただき、研究現場・生産現場・ビジネスの現場からの声もいただきながらの活発な議論の場として開催することができました。結果、分野・立場・組織などを超えて目的を共有し、互いに刺激しあう農林水産業の推進体制=ネットワークの手段としての必要性を改めて確認できました。

f:id:fieldflow:20170125100629j:plain


 私は今回はファシリテーターとして、パネルディスカッションの場に参加いたしました。今回のパネルディスカッションのテーマは「農林水産・食品分野において現場ニーズに即した明確な開発目標のもとに研究開発の円滑かつ迅速な実施とその成果の実装(実業での活用)の推進にあたり研究ネットワークが果たすべき機能・役割は何か?」というもの。小難しいですね。平たく言えば、
 ・大学で研究した成果を
 ・どうやって農家などで活用し
 ・事業活動(企業活動)とつなぐか
という議論です。

 研究者・生産者・経営者など多様な方にご参加いただき、パネルディスカッション中は会場からも意見をいただきました。その結果共通していたことは
 ・もはや1社で全部をやる時代ではない=つながり・ネットワークは重要な資源
 ・ただし、だれでもがネットワークを活用できるわけではない=やれるひとからやっていくことが必要
 ・そもそもネットワーク以前に、“考え方”を共有していくことが必要となる
 ・事業としての出口に必要なことが何かを、率直に対話していくことが求めらえる
 ・それぞれの立場から経営的な意義をもってネットワークに関わることが必要となる
 ・継続的に実践を通じて学習し合うことがネットワークの維持・発展に必要となる
 ・上記を進める上で、目的・目標の共有と、ファシリテーターの存在は不可欠となる
 ・あわせて戦略を共有し、行動していくことが必要となる
といったもの。要するにネットワークは目指す成果を実現するための手段でしかありません。そしてネットワークは使いよう。この使いようがわからなければ機能しない、ということです。

 率直なところでいうと、ネットワークという考え方は産学官民金言連携やらコラボレーションやら共創活動やらいろんな名前で表現され、動いてはいますが、この“使いよう”がいまいちなケースが多い。ネットワークという手段自体が目的になってしまい、最終的に実現する成果があやふやになってしまう。同然そうなれば成果は出ないわけです。

 つまり、ネットワークには前提として「何を実現するかを明確にするか」という明確な目的意識が必要であり、その機能・役割は実現手段でしかないということです。目的に対して、ネットワークという形態を使用し、関係者の相互補完・共創・創発的な活動を推進する。この考え方をぶらさなければ、ネットワークは大きな事業戦略・研究戦略上の武器になるということですね。

 

fieldflow.hatenablog.com