事業脚本家という生き方。

フィールド・フロー代表取締役 渋谷 健のブログ。

経済産業省×ミャンマー NIN2ビジネスコンペティション受賞者発表会@東京を開催

 2/7に東京にて「NIN2コミュニティイベント ビジネスコンペティション 東京発表会」が開催されました。同イベントはミャンマーで開催されたビジネスプランコンテストで、経済産業省とUMFCCI(ミャンマー商工会議所連盟)との共同開催。私は審査委員長を務め、今回は総評を発表いたしました。3組の入賞者はミャンマーの未来のとても情熱を持っており、新しい未来を生み出す力に溢れ、とても素晴らしい会となりました。多少なりとも力になれたのなら、本当にうれしく思います。

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 今回のイベントは経済産業省が進めている親日・知日コミュニティ形成事業、通称NIN2(ニンニン)の一環。そもそも親日・知日コミュニティ形成事業が何かというと、日本に留学や仕事で来ていてそれぞれの国に帰った方たちと、日本とのつながりをつくっていこうという取り組み。事業ブランド名称は Nippon New Network for Inovation で、これを短縮してNIN2が通称となっています。読み方はニンニン。忍者ハットリくんの口癖みたいですね(古い!)

f:id:fieldflow:20170210233337p:plain(画像をクリックすると公式Facebookページが開きます)

 

 

 このNIN2はFacebook上のコミュニティのほか、マッチングイベント、ビジネスコンペティション(ビジネスプランコンテスト)、各種ワークショップなど実際に対面して行うイベントも多数運営しています。もちろん、日本国内だけでなく、ミャンマーインドネシアシンガポールなど東南アジア中心に各国で実施。今回のイベントはその中でもミャンマーにて2016年11月に開催したビジネスコンペティションの発表会という位置づけでした。ちなみに私はこのNIN2の有識者委員を務めており、ミャンマーでのビジネスコンペティションでは審査委員長を務めるため、1泊3日の弾丸ツアーで11月にミャンマーに行ってきております。こちらの画像はミャンマーでのイベントの様子。

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 さて今回はこのビジネスコンペティションの受賞者3組のプレゼンからスタート。その後私は総評コメント、ということで15分ほどお話する時間をいただきました。といっても、どのように審査したか、こうした場がなぜ必要か、というところを簡単に触れた程度で、やはりメインは3組のビジネスプラン。審査委員長という立場からも、ぜひ来場されている皆様と、受賞者がこの場でつながり、対話を継続し、実践的な活動へとつなげていっていただくことをただ願っていました

 ちなみにビジネスコンペティション自体には多くの応募があり、1次審査で15組に絞られ、さらに2次審査で7組に、そして最終審査のプレゼンテーション大会にて3組が優秀賞を受賞しました。受賞した3組のビジネスプランは、医薬品・コスメティック関連事業、物流関連事業、人材育成関連事業といったもの。今回はこの3組の受賞者を日本に招き、実際に日本の関連する企業を紹介して将来につなげていこう、という場にもなっています。こちらの写真はミャンマーで受賞決定したときの写真です。

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 一つ目の医薬品・コスメティック関連事業は、チームRAの二人によるプラン。ミャンマーの伝統的な化粧品であり蚊よけにも使われる“タナカ”を使い、デング熱など蚊が媒介する病気を防ぐとともに低所得者層に雇用を生み出そうというもの。ミャンマー伝統文化と現代の科学技術を融合して、貧困の問題や医療の問題に貢献することに期待大です。

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 二つ目の物流関連事業はチームIrrawaddyから。Amazonのようなオンラインの仕組みとKIOSのような小さなお店の仕組みを組み合わせて、ミャンマーに安定した物流を創っていこうというもの。物流は地域の重要なインフラ。ミャンマーの発展を支えるためにも、ミャンマーらしい物流の仕組みを創っていただきたいです。

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 そして3つ目の人材育成関連事業はチームReOから。ミャンマーの若年層をメインターゲットに実践的な仕事の教育プログラムとパートタイムでのプロジェクト参画機会(仕事の機会)を通じ、正規での雇用機会を提供していこうといもの。“ひと”が育つことは、すべての活動の根源。ミャンマーの若い世代により実践的な知恵を届け、広く活躍できる機会を創っていってほしいですね。

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 いずれのビジネスプラン、そして今回惜しくも受賞に漏れた4組についてもミャンマーの社会背景を抑え、ミャンマーの未来を想う情熱溢れるプランだったと感じています。そして3組のプレゼンテーションが素晴らしかったこともあり、終了後の名刺交換会は大盛況。来場していた日本の企業経営者が、次々と各組との名刺交換・意見交換を希望され、かなり長い時間の名刺交換会となりました。

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 翌日2/8はアフターイベントで、DBICにて関係者の交流会。ちょっとの食事で息をついて、それぞれ受賞者は個別に日本の企業を回り、アドバイスをもらったり、今後の事業の可能性を議論したりしています。こうした取り組みを継続することが、将来的に何かを生み出すことになるんだろうなと感じるイベントとなりました。

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 最後におまけネタ。実はミャンマーに1泊3日で行った際、ヤンゴンにあるSummit Parkview Yangon Hotelに泊まったのですが、なんと部屋にカードケースを忘れてしまうという大失態。気づいたのはすでに帰国後。会員カードとかいろいろは行ってたのでどうしようか思い、同ホテルに問い合わせたら快く、しかもすごく丁寧に対応してくれました。ウェスタンユニオンの送金サービスで送料を送ると、お金を受け取りにわざわざ現地の代理店にホテルスタッフが行ってくれてしっかりと梱包して日本へ。なんだかんだ手続きで2か月ぐらいかかってしまいましたが、無事にカードケースは今手元に。ミャンマーの国のやさしさ・温かさに触れる出来事に結果的になりました。でも次から海外での忘れ物には注意しよう。ちなみにこれが忘れたカードケースです。

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