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事業脚本家という生き方。

フィールド・フロー代表取締役 渋谷 健のブログ。

プロデューサー?ディレクター?それってなに? カタカナ役割名を整理してみよう。

言葉の意味

 最近、企業でも行政でも仕事をしているとカタカナの役割がついている方が増えてきました。プロデューサー、コーディネーター、ディレクターなどなど。ただどれもいまいち違いが分かりにくい。ということで、事業脚本家として現場でやってきた経験を踏まえ、漫画「キングダム」で学んだ私の浅い戦国の知識を組み合わせ、カタカナの役割の意味を整理してみます。

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 カタカナの役割の意味を整理するにあたって、いくつか前提を考えてみましょう。まず、基本的には達成すべき目的を共有している組織上の役割を、カタカナを使って表現しているにすぎません。ただし、従来の日本的な役職(部長、課長など)では表現しきれないため、英語を基にしたカタカナが役割を指す名詞として使われています。これは海外のビジネスモデルや、その中で使われてる役割の名称を参考にしてきた結果なのでしょう。言い換えれば、ちゃんと翻訳作業をしていなかっただけ、ということかもしれません。

 では、意味を整理するために、海外のビジネスモデルので使われてきた役割の名称が、何を参考にしていたのかを捉えておきましょう。それは軍隊の仕組みです。軍隊は古くから組織的に行動することが求められ、組織論に限らずビジネスの現場ではその知見が応用されています。では、どこの軍隊か。これを突き詰めていくと、ローマ帝国とか三国志とか、あのあたりの時代になるのでしょう。

 そんな折、たまたま目についたのが愛読書である漫画「キングダム」。その面白さを伝えるときりがないのですが、舞台となっている中国・春秋戦国時代の秦の体制は参考になりそうです。というわけで、今回はビジネスの現場で使われているカタカナの役割の意味を、漫画「キングダム」で学んだ当時の体制に照らし合わしながら、整理していきたいと思います。突っ込みどころは満載なのは、笑ってやってくださいませ。


〇オーガナイザー : 最高責任者
 組織全体の最高責任者です。組織が目指す将来像を示し、ひとを惹きつけ、大局を動かすことが仕事です。キングダムでは秦の国王である政であり、呂不韋がなりたかったものですね。

 

〇プロデューサー : 総指揮者
 最高責任者が目指す将来像に向けて、広く深い知見から、長期的な視点と短期的な視点、組織内外への意識などを織り交ぜて、具体的に戦略を描く総指揮をとる役割です。キングダムでは軍総司令の昌平君や丞相の昌文君が担う役割です。

 

〇ディレクター : 現場責任者
 総指揮者の戦略に基づいて、実際に具体的な活動を現場で取り仕切る際の現場責任者としての役割です。現場で起きる状況の変化に自らの判断で局面に対応していきます。このための裁量権も与えられています。キングダムでいうと、王毅王翦、桓騎などの将軍が該当します。千人将からは局面を変える力をもつ、ということなので成長した信はこのあたりですね。

 

〇コーディネーター : 現場調整役
 現場責任者が役割を全うできるよう、変化し続ける現場環境の中で必要となる情報を集め、状況を整理し、必要な策を練る役割です。キングダムでいうと、信の部隊の軍師である河了貂ですね。

 

〇プレイヤー(アナリスト/エンジニア/リサーチャーなど) : 実務担当者
 実務責任者の手足となって、現場での実務にあたる担当者です。それぞれの専門性や適性を活かして活躍します。個の力で局面を打開する力が求められます。千人将になる前の信や、蚩尤として動く羌瘣はここですね。
 ちなみにアナリストは分析官でものごとに対して考察を重ねる役割、エンジニアは技術者で何かものを創ったり直したりする役割、リサーチャーは調査員でものごと調べる役割といった感じです。


ちなみにこれらに、"チーフ"とつけると、例えば同じディレクターの中でもちょっと上位の位置づけで、管理責任がある立場ということになります。逆に“サブ”とついていると、補佐的な立場ということになります。