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事業脚本家という生き方。

フィールド・フロー代表取締役 渋谷 健のブログ。

創生塾へ行こう! その2 ~創生塾で伝えたい、自分らしく幸せになるための5つの知恵~

事業脚本家としての活動紹介 秘密基地 創生塾

 北九州のコワーキングスペース秘密基地の「知見と体験のシェアリング」をテーマとした創生塾。この創生塾では互いに教え合う姿勢が強い分、多様な内容が紹介されています。しかし実は共通して、ひとりひとりが創発の感性を身に着け実践し、自分らしく人生を楽しむ・幸せになるための5つの知恵を伝える、という点は常に共通しているのです。この5つの知恵こそが創生塾の特徴です。今回は創生塾の講師の一人として、事業脚本家として、私なりに創生塾が伝えている5つの知恵をご紹介していきたいと思います。

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 創生塾は間違いなく、創発の実践者を発掘し、育成し、輩出する場となっています。事実、これまでも創生塾を通じて独り立ちしていった方はたくさんいらっしゃいます。例えばコワーキングスペースAGITE。秘密基地の兄弟分みたいなコワーキングスペースで、オーナーの時松さんはまさに創生塾を体感し、AGITEを立ち上げるところに至っています。アートの世界では書道家詩太さん。創生塾に初めて参加してくれた時からは想像もできないくらいの有名人になってしまいました。カウンセラーの中川さんは創生塾の生徒から始めて、いまは創生塾の講師人の一人として教える側に立っています。

 創生塾ではこのような創発の実践者(もしくはこれから実践者となろうとしている人たち)が、自分らしく人生を楽しみ、幸せであるために必要な5つの知恵を一貫して提供しています。創生塾で提供する多様な講義いずれにおいても、5つの知恵は多少の濃淡はありますが必ず含まれており、その理解を深め、創発の感性を掴み、自分らしい在り方・やり方を見つけていってくれています。

 では、創生塾で提供している5つの知恵とは何でしょうか。実は5つの知恵それぞれをどう表現したらいいかは、長い間悩みのタネでした。適切な言葉が見つからなかったのです。最初はカタカナで表現していましたが、それは理解を正確にする手間を省いた、いわば手抜きの表現でしかありませんでした。だから2016年の年末、本当に何時間もかけて議論をし、その結果やっと言葉としてまとめるに至りました。というわけで、最新の言葉の定義のもとに5つの知恵をご紹介して参りましょう。


①しらす力(しらすちから)
 “しらす”は古事記から頂いた言葉です。全体をひとつのつながりとみて、何が起きてるかを受け取り、必要なことを必要なだけ行う。ひと・もの・こと全体のつながりをみて、局所的・一過性になることなく、継続的に課題を解決し、価値を創出することを支える。全体の流れを感覚的・直感的にとらえ、寄り添い、即興的に行動するための知恵。新しい未来を生み出していく総合的な力と言えるでしょう。システム思考などは近い考え方になると思います。
 5つの知恵の中で唯一人としての在り方、人生の生き方を問う内容になっています。なので、単純にどうすれば身につくか、とうことにお答えすることが難しい知恵でもあります。たくさん感じ、たくさん考え、たくさん動き、たくさん省みることで磨かれていく力、と言えるでしょう。


②混ぜる力(まぜるちから)
 世の中は多様な人が多様なことを感じ、考え、行動し、その結果創り出された物事で創られています。そんなひと・もの・ことは個別に存在しているのではなく、いつもどこかでつながり、関わり合い、影響を与え合っています。そんな世の中でありのままの存在を認め、関係性をバランスよく創り、継続していくための知恵が混ぜる力です。人脈ネットワーク形成のやり方、と捉えると分かりやすいかもしれません。
 それはカクテルを作るような感覚に例えられるかもしれません。一つ一つの味は違うお酒を混ぜ合わせ、融合することで新しい味をつくる。そのためには混ぜすぎても、混ぜな過ぎてもいけない。絶妙の間合い・タイミングが存在しています。この間合いを感じ取るセンスが混ぜる力と言うわけです。
 ありのままを受け入れる、というところからは”慈愛”という要素も大きく必要になってくるともいえるでしょう。寄り添う力といってもいいのかもしれません。


③見出す力(みいだすちから)
 世の中はいろいろなものが混ざり合い、ある時は細切れになったり、不連続になったり、ある時は大きな融合体になったりと、形を変えながら流れています。その中で、どのような状態に価値が生まれるのか、より強い輝きを放つのか、ということに気づくための知恵が見出す力です。“ひらめき”と呼ぶものかもしれません。
 見出す力は単に見出すだけでなく、表現できることも求められます。見出したものが伝えられなければ、何もしていないのと変わりません。どういった価値があるのか、何が可能になるのかをあらゆる手段を用いて表現して伝えることも、見出す力の範疇と言えるでしょう。そう言った意味では見出す力はデザインの能力、デザインのやり方として捉えることもできます。


④進める力(すすめるちから)
 見出した価値は実現しなければ意味を成しません。実現するには人と対話し、物事を進めていかなければいけません。必ずと言っていいほど多くの問題が起きますし、状況も刻一刻と変化をしていくことになるでしょう。時には本当に厳しい状況に陥ることもあります。それでも見出した価値を実現するために突き進んでいくための知恵、それが進める力です
 進める力は具体的な技能の積み重ねによって得られるものと言えます。一般常識から経営の知識、技術の知識、具体的に何かを創る力、お金を処理する力などなど、いろんな技能を積み上げ、自分の中で融合して臨機応変に対応できるようになれば、それは間違いなく進める力として活かせる状態になっていきます。事業においては事業を成功させるための推進力になり、そのために市場を創るという観点から言えば、マーケティングに関わる技能全般が対象になってきます。もちろん、マーケティングに限らず、ほかの知恵も進める力は対象としますが。


⑤尖らす力(とがらすちから)
 物事を進めていけば、必ずどこかで選択することが求められます。すべてはできません。選択と集中が必要です。そのときに何を残し、何を捨てるのか。判断のポイントは、独自の価値・唯一の価値がどこにあるのかを見極めること。そしてその価値をより高めるために一点集中で勝負できること。この厳しく難しい判断を行い、その判断に基づいて行動に踏み出していくための知恵が尖らす力と言えるでしょう。”勇気”と呼ぶものかもしれません。
 尖らす力は、知識の積み重ねではなく、実践を通じて感性を磨くことが必要です。踏み込むべきところに踏み込む、痛みがあっても真摯に受け取る、自分自身の深いところを掘り下げていく。その実践を通じて、自分の判断力を磨き、行動力を磨くことによって、初めて独自で唯一の価値を価値として見せる、尖らす力となっていくのです。この尖らせた価値を社会において意義あるものにする、信頼に足るものにするという意味では、ブランディングのやり方を身に着けていくことに近いといえるかもしれません。

 

 創生塾ではこうした5つの知恵を、いろいろな観点から講師陣が提供しています。また各講義はこれら5つの知恵のうち、いずれか一つを色濃く、特徴を出すように作られています。5つの知恵の特徴に触れ、自分自身の中の気づきを見つけることができれば、それだけでも大きな変化をもたらし得ます。事業脚本家としては、その気づきは驚きと喜びと安心のタネです。創生塾からそんなタネがたくさん生まれ、芽吹き、大きな実りになることを願い、これからも関わっていきたいと思います。